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チケ高額転売反対します声明について考えてみた(イベンター視点)

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本日、日本音楽制作者連盟日本音楽事業者協会コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が、チケット高額転売取引問題の防止を求める共同声明を発表されました。

これには、かなりの人が反応があり、ネット上でかなり話題になりました。

声明詳細は以下のサイトを参照してください。

www.tenbai-no.jp

 そもそもチケットの高額転売反対とは

現状としては、ヤフオク・チケットキャンプなどなどで、

高倍率、良席のチケットが定価以上で売られているのが現状です。

ジャニーズ系であれば、100万~とかありうるのではないでしょうか。

そういった所で、現時点はネット上のダフ屋行為は現行法では取り締まれないため。

政府や自治体に訴えていくとうことで今回の声明のようです。

声明には高額転売となっていますが、転売自体もNOとも取れる文章もあります。

※現状で取り締まれるはずの会場付近にいつもいるダフ屋も全然取り締まれてないのが現状です。

高額転売チケは誰が手を出すのか

推測ではありますが、俗にいう必死系の方々が多く買ってるのはないでしょうか。

声明には、高額転売チケを購入することで、ライブの機会やグッズ購入機会が奪われる

と記載されていますが、そもそも高額な転売チケに手を出す時点、

チケを買ったからと言って、ライブの回数やグッズ購入費は減らないと思います。

日本特有のチケ問題

 

チケット取得後、用事等で行けなかった場合、

誰かにチケットを譲りたいと思った場合、現状では個人の範疇で動かざるえません。

一部ですが、公式が定価リセールを行うアーティストもいますが、一握りです。

 

引用したTweetにもありますが、各プレイガイドの手数料問題です。

毎回チケット購入枚に先行手数料、システム手数料、発券手数料、振込手数料などな

ど、総額にしてチケット代の10%以上かかることもしばしばあります。

 

声明に名を連ねてるプロジェクトラブライブ!アニサマですが、

本当に行きたい人でさえ、チケット最速先行のために、高いBDを何枚も買わないとチケが当たらない。

アニサマであれば、良席を確保するためには、月額サイトを12ヶ月以上課金しつつ、BDを購入したうえで、チケット先行です。

実際には、チケット代以上の経費がかかっており、声明発表側自ら高額チケ転売の温床を作ってる状態ではないでしょうか。

チケ転売に対する取り組み

https://www.tenbai-no.jp/about/

声明側のサイト見ましたが、具体的な対策は現時点ではありません。

あくまでも、対策案に留めてる程度です。

声明の中には、ファンが適正な価格で売買をできるシステムを作ってますという文章がありますが、これについては、本来ファンがやるべき仕事ではなく、

声明発表側が枠組みを作るべきで、単なる甘えかと思います。

アーティストによっては、顔認証、当日発券で座席、整理番号が判明するといった

取り組みをしているアーティストもいますが、こちらも一握りです。

チケの転売が音楽の未来を奪うのか

2次流通のサイトの社長の記事です。

社長曰く、チケ転売は音楽の未来を拓くと訴えています。

ashikagunso.blog.jp

 まとめ

個人的には高額転売チケットには手を出しことがないので、

高額チケのみの転売がNOといことであれば大いに賛成ではありますが、

転売NOということにされると大多数が困るのが現状です。

そもそも声明発表側でこれまで抜本的な対策をしてこなかったかつ

今回何も対策していないのに、今回の声明発表は違和感があります。

今後の動きに注目していきたいと思います。